TVアニメ版『シティーハンター』雑感
『最新密輸工作!!美人歯科医の愛情治療』(海音寺さゆり編) 「差し歯を巡って歯科医が狙われる」というプロットを、徹底的にシンプルにした話。分かりやすさを重んじた代償に、リアリティは排された。 ・どドシリアスな冒頭、と見せかけて。頭江戸時代かよ!…
『場外乱闘流血必至!!恋のコブラツイスト』(赤松久美編) アニメ放映当時は女子プロレスが大ブームだった。 ・「闘魂女子プロレス WWWLチャンピオンシップ 世紀の髪切りデスマッチ」 元ネタは、長与千種vsダンプ松本の敗者髪切りデスマッチ。(1985年8月28日、…
『モッコリ殺し?!王女の高貴なオーラ(後編)』(アルマ編) アニメ版のセリジナにはハーレムあるのね。 ・獠&香のあらすじ紹介。「入れ替わった王女」って表現、間違ってないけど、はしょり過ぎでは? ・去ったアルマを追って獠、窓から落っこちる。この流れで…
『モッコリ殺し?!王女の高貴なオーラ(前編)』(アルマ編) 細かい変更点が多い。 ・香が読んでるのは読書新聞。 ・食卓にいきなりいる麗香。第2期初登場のはずだが、視聴者への説明無し。 ・「ガキ」と呼んだ件だけで金的やられる。原作より厳しい。 ・原作で…
『恋の速度違反!白バイ美人と手錠で交際』(清美編) 成人女性の依頼人なのに、恋愛要素ゼロという珍しい回。定型から外れてもストーリー構築できるという一例。 ・獠&冴子のドライブ。不審な車のナンバーは、「渋谷33 や 4651」。 ・獠、(冴子不在で)一人で…
『気がつけば危ない刑事 東京だよお父つぁん』(蒲生真知子編)北条作品十八番の、父と娘の軋轢。上京してきた父親に対して、偽装恋人を頼まれる、という王道。・タイトルは100%パロディ。『東京だヨおっ母さん』は島倉千代子氏による歌謡曲。『あぶない刑事(…
『南の島からの依頼 ココナツ娘と愛の楽園』(南野ちひろ編)・当時のアニメは大らかだったなぁと、しみじみしてしまった。・当たり前に飛行機に乗ってる冴羽さん。今となっては、フランス版の世界線と思えばいいのか。・パラシュートって概念も存在してない。…
『獠がヌードモデル?!名画を盗んだ美人画家』(藤野遥編)・テンプレートの展開を、じっくりゆっくり描く回。情報量はあまり多くない。・冒頭の舞台、ギャラリー HIGUMA。・今回の“美女”は画家さんである。が、前半では全く明かされず、獠にも香にも変人扱いさ…
『モッコリ名探偵!?美人作家の推理ゲーム』(中山梓編)・今回の“美女”はミステリ作家。厳密にはアクションとかサスペンスとかの方が近そう。野上唯香編と少し構造が重なる印象。名前の由来は中島梓?・梓、「HOTEL CITY」2023号室に居住?取材のための連泊か…
『狙われた香!!愛の言葉はさようなら』(後編)(銀狐再登場編)・冒頭は香のモノローグ。「守ってくれない」「認めてくれない」と、獠への依存心が見てとれる。・香、濡れ鼠で海坊主の居宅へ転がり込む。アニメ版には(この時点では)教授がいないための代替措置…
『狙われた香!!愛の言葉はさようなら』(前編)(銀狐再登場編)・マリオンクレープの看板確認。・謎の人物の持つカメラに「Camon」の字。・香、サエバアパートのダイニングで獠に相談。朝食の席。獠が赤のワイシャツを着てる。・素人の隠し撮り生写真(当時なら…
『獠は許嫁?!出会って恋して占います!』(後編)(手塚明美編)原作の激しいギャグをほぼ全カット。シリアス度が増している。その分、原作から補完するアニオリ場面が多め。・前編のあらすじ説明する獠&香。これも最近のアニメでは見なくなってきた演出。・手…
『獠は許嫁?!出会って恋して占います!』(前編)(手塚明美編)・今後の原作付きエピソードは、基本的に前後編。1話完結の時代と比べると、物語の密度をやや薄く感じる。原作漫画を繰り返し読んだ後だと、ギャグを切り落としたり引き伸ばしたりしているアニメ版…
『史上最強の敵!!獠と香のラストマッチ』(後編)(ロードス三兄弟編)前編を忘れ、後編冒頭のあらすじから脳内補完して仕切り直せば楽しめた。レギュラーキャラ全員をある程度活躍させようというスタッフの努力は買いたい。・監禁場所で、「早く助けに来て」と…
『史上最強の敵!!獠と香のラストマッチ(後編)』(ロードス三兄弟編)アニメ放映当初からこの最終回を想定していたのだろうと思う。ただ、残念ながら作りが荒く、説明不足な部分も感じられる。・香の悪夢。槇村が普通に撃たれて殺されている。アニメ版準拠。・…
『迷えるシスター もっこりは愛のお導き?!』(京子編)・初見の子供時代から違和感あったが、見返して、その感覚は間違ってなかったと改めて知る。・作中のあの年頃で、カトリックの終生誓願するってどういう人生だったんだ。・取りあえずシスター服描きたかっ…
『春よこい恋未亡人!さあ喪服を脱いで…』(真澄編)(初稿がクラッシュしたため書き直し。後日加筆修正する可能性あり)・22歳で喪に服し続ける未亡人、真澄。・当時の作画だと、漆黒を正確に表現できないため、青ないし濃紺の色味になる。・よって真澄の服装も…
『モッコリが特効薬?!美女ハスラーと愛の球跡』(岡野由里編)(初稿がクラッシュしたため書き直し。後日加筆修正する可能性あり)・放映当時はビリヤードがブームでした。・「ハスラー」という語には、「ビリヤードプレイヤー」の意味はない。いわゆる和製英語…
『盗ってもスリリング 明日に向ってすれ!!』(マリ子編)(初稿がクラッシュしたため書き直し。後日加筆修正する可能性あり)・「スリ」をテーマに30分作りました、という感じ。・ぽんぽん出てくる「香の高校時代の親友」。相対的かつ結果的に、江梨子の立場が弱…
『三姉妹は招くよ!獠ちゃんのスキー天国』(高円寺姉妹編)放映当時はスキーブーム。毎冬、誰も彼もが出向いていた。・チェーンタイヤを着けてるミニクーパー。貴重なカット。・私が「眼鏡+スーツ+敬語」の属性にハマったの、『シティーハンター』のせいかも…
『子供100人に聞きました!?獠は僕らのヒーローだ』(鷲尾ひさ子編)悪党が隠したブツを巡り、男児たちが奮闘。アニメ版の想定してる視聴者は、やはり小学生くらいだろうと感じる。・タイトルは『クイズ100人に聞きました』のパロディ。ゲストヒロインの名前も…
『女子心のクッキー記念日 胸ボクロと初恋の唄』(夢野詩子編)今回からしばらくアニオリが続く。俵万智氏の歌集『サラダ記念日』大ヒットに便乗した回。痴漢被害から本格ミステリネタに転がる脚本は白眉。ただ、今の世の中でこの内容を扱うのはほぼ不可能だろ…
『冴子の妹は女探偵 翔んだ女の大捕物帳』(野上麗香編)・友村の交通事故。タクシーと正面衝突。・獠の台詞をはじめ、露骨な単語は全カット。むしろやり取りが洗練されてる。冴子の入浴シーンも出てくる。・深町の車のナンバー。「杉並56 よ 3-26」よりによっ…
『冴子の妹は女探偵(前編) 翔んだ女の大胆秘密』(野上麗香編)どこまで原作でどこからアニオリか分からなくなるほど演出が非常に自然。・街に『カルタの女』の看板。モチロン『マルサの女』のパロディ。・視認できる掲示板の文言。「先に行っている」「国立競…
『もっこりパートナー!依頼料はシャワーの後で』(三崎彩編)・スマートな脚本、軽妙な会話劇、丁寧な作画、心地よい楽曲。30分単発アニオリのお手本のような回。その一方、原作との解釈違いも多く、比較材料として用いる事も出来るだろう。・香の読む新聞に…
『プッツンかぐや姫!獠も手を焼く記憶喪失』 (耀子編) ・まずタイトルの「プッツン」に時代を感じる。令和の今だと何だろう。不思議系とか? ・食事してる耀子、明らかに、丸いキャベツかじってる。 ・突如パイソンを手にしてる耀子。いつの間にスッたんだ…
『新宿仁義一直線!着流し美人は弟子志願(後編)』(吹雪菊之介編) ・菊之介のセッティング。布団の邪魔とばかりに直立させられたベッド。 ・菊之介の獠&香評。「(先生と並べた)もう一つの枕は、もちろん香姐さんのに決まっておりましょう」「獠先生には、香…
『新宿仁義一直線!着流し美人は弟子志願(前編)』(吹雪菊之介編) ・全体的に作画レベルが高い。菊之介のピンク色の唇が印象深い。 ・特殊な環境のみで育ったゲストキャラが世間を知っていくパターン。花姫編や稚姫編、そして皆川由貴編に近い。 ・開店30周年…
『女子大生愛のツッパリ!誰かが私を狙ってる』(正木由加里編) 「死にたがるゲストキャラ」という過激なモチーフが、「家族は絶対的に善人である」という人情噺に帰結する。『片岡優子編』と一部構造が酷似。 ・「Je vais me suicider.」(死んでやる)↑フラン…
『突撃美人キャスター 獠の秘モッコリ取材』(結城礼子編) ・雪の盾になる獠。敵の銃をあしらう香。名場面にゆったり尺を取ってくれているのが嬉しい。 ・お昼時にアナウンサー中心の情報番組があった放映当時。・原作ではJBS、アニメ版ではYVT。 ・テレビ局…