好事家の世迷言。(続)

調べたがり屋の生存日記。gooブログから引っ越し中。

音楽素養のない者が吹奏楽部小説を読む。

響け!ユーフォニアム』(by竹田綾乃)、読了。

アニメ化やコミカライズでタイトルを目にして、
流行っているならと読み始めたら、私には強敵だった。
登場人物の名前が、どうも頭に入ってこなくて。

恐らく私の場合、主人公の関わる吹奏楽部のイメージを
つかめなかったのだろう。
人の名前と、学年と、担当楽器とが、なかなか脳内でつながらなかった。
私の部活経験は中学の科学部までで(高校では入らなかった)、
学年差も男女差も(実際にあっても)あまり感じない平和な所だったから、
かもしれない。

開始50ページほどで10人を超えた辺りで一旦ストップし、
日を置いて、メモを取りながら再挑戦。
結局、メモに取った名前は15人を超えた。

読み終わってみれば、慣れない新鮮な追体験を出来たかと思う。
場の流れを変えるきっかけはつまり些細な雰囲気、
と語られる下りは、私が日頃読むジャンルではまず出会えない。
冒頭と末尾とで、構造が対に描かれているのを、
美しいと感じるのが私です。

それでは。また次回。