「ニーベルングの指輪」第3巻『ジークフリート』(新書館)読了。
子供の頃から「ジークフリー“ド”」という勘違いが頭から抜けない。
ストーリーは、王道中の王道と言えよう。
選ばれた剣を抜くのはアーサー王で、
砕けた剣を直すのはクロノトリガーで、
竜を殺すのはドラゴンクエストで、
不死になるのはアキレスで、
言葉遊びは不思議の国のアリスで、
素性を知らぬ家族同士の戦いはスターウォーズで、
縛られた姫を救うのはペルセウスで、
一目で愛し合うのはアダムとイヴで……と、
ざっと思いつくだけでも、あらゆる古典の集大成にして、
あらゆる現代作品の基礎である。
そんな王道を行く勇者だろうジークフリートの最大の特徴は、
怖れを知らない……ごく平たく言えば愚かであるという事。
(かつて読んだ「あさりちゃん」の中では、
「要するにばかなのよ」とバッサリ言われてた記憶)
そんな彼は、ブリュンヒルデに惚れた事で怖れを知る。
「おれはばかだ」と冷静に自己分析できるほどに。
この後はかなり悲しい展開が待ってるはずなんで、覚悟します。
それでは。また次回。