好事家の世迷言。(続)

調べたがり屋の生存日記。gooブログから引っ越し中。

『コナン』ノベライゼーションに望む事。

小説版『名探偵コナン』「江神原の魔女(ウィッチ)」読了。

実写版ノベライゼーションを含めると、5冊目になる小説版。
実写版ノベライゼーション担当である平良氏による執筆。
2冊目まで書いて下さっていた谷豊氏による執筆は、もう読めないのだろうか。

それで感想だが。
書き手が変わったせいなのか何なのか。
今までに増して、全体的に印象が薄い。

確かに事件内容は、今回もなかなかの本格派なのだ。
古い異人館街に残るインフラと確執。莫大な遺産を巡る脅迫状。密室。
「江神原(エジンバラ)」という、ストレートなネーミングセンスも悪くない。

けれど正直なところ、何故わざわざコレを『コナン』で、
それも小説で扱う必要があるのかが分からない。ピンと来ない。
(小説版初となるキャラなど)サプライズ展開はほぼ皆無だったし。
コミックスやDVDのように改めて触れたい、とは思えないのだ。

率直に本音を言いたい。小説版『コナン』制作陣の方々に。

せっかく小説だすのなら、『コナン』世界での叙述トリック書いて下さいませんか?

例えば『金田一少年』でいうところの「電脳山荘殺人事件」みたいな展開を。
それならば敢えて小説で出版する意味もあるというもの。
伏線を読み返す楽しみも出来るし。
どうか一考願いたいところです。

それでは。また次回。