ナオは、もとのへやに、もどった。
まっくらなへやを、しらべた。
べつのでぐちがあった。
わかれみちの、ひだりへ、あるいた。
みぎのまえあし、カベにぶつけるの、いやだった。
あしおとが、きこえた。
やっつけるやつが、いる。
みちのとちゅうに、ぼうけんしゃが、ふたりいた。
みちはせまいから、ひとりずつ、やっつけた。
やっつけたから、ごはんにしようとしたら、また「きらきら」がうごいた。
ぱかん、と、ナオをたたいた。
それで、ぼうけんしゃのひとりをよくみたら、ふくろをもっていることに、
きがついた。
もっていたふくろを、しらべてみた。
ふくろには、また、ハコにはいったビンがあった。
またビンのフタがひらいた。
ビンからでてきたケムリは、ひとつにかたまって、ひとのかおになった。
かおが、はなしはじめた。
「ロソサノ、ケテドネ、クミラ。カマナ、エキラメネワ、コジクユイ。
これで君は、どんな言葉も理解できるようになった。旅を続けなさい」
………………………………。
話していた顔は、またケムリに戻って、ビンに入っていきました。
そして、ビンもハコも、やっぱりどこかへ消えてしまいました。
ナオは、いっしょうけんめい考えました。何かが変わった気がしました。