好事家の世迷言。(続)

調べたがり屋の生存日記。gooブログから引っ越し中。

事件37『連続二大殺人事件(その2)』(第14巻)考察。

前回のマジシャン事件からの直接の続き。
群馬県警刑事の山村が初登場した事件でもある。

事件の流れは、一見シンプルだ。

遺産相続を巡って集まる一族。
その中に、偽物かもしれない疑惑を持つ人物が加わる。
その人物は、命を狙われているという事で、
ボディガードと共に行動する。
が、その最中、遺産相続人の一人である、一家の後妻が殺される。

このように事件は、いかにも典型的な展開で進んでいく。
しかし最後、彼ら登場人物の構図は、ことごとく引っくり返されていく。
どんでん返しの逆転劇が次々と続いていくのだ。

と、そんな彼らの間を、(結果的に)引っかき回す人がいる。
見た目も言動もトコトン怪しさ大爆発のその人も最後、
自らの正体を明かしてからは、打って変わって大活躍。
コナンの推理を補強、というか凌駕する。
が、そのあまりの優秀さは、脇役としては逆に問題だったりするわけで。
抜けてるキャラである山村の方が、脇役としては寧ろ扱いやすいと言えるだろう。
そのせいか、山村の登場頻度は今後、意外に増えていくのである。

それでは。また次回。