持ち歩く水筒に、缶コーヒーを入れておくようになってから、
およそ半年が経った。
最初の頃は、持って出かけるのを忘れる事が多かった。
翌日使うために洗うのを忘れる事も何度かあった。
が、そんな失敗・失態を経た今、気がつくと自分の中で、
変わってきたと思う点が幾つかある。
まず、缶コーヒーを飲みほす速さが、遅くなってきた。
かつては、一息で空にしていた190cc。
そのうち、飲み終わるのにかかる時間が、半日になって、1日になって。
やがては、1日が終わっても、まだ水筒に中身が残るようになって。
というのも自分、何でもじっくり味わって飲むタイプ。
そもそも甘い物は得意でないのだし。
あの甘い味を飲みすぎていた、ここ数年こそが、フツーでなかったのだ。
そうやって、ゆっくりゆっくり味わうようになっていくうちに、
自動販売機への興味も、少しずつ弱くなっていく。
「何か忘れてるような気がするな……。あ、今日は買ってないんだ」
と悟った瞬間には、自分としてはかなり驚いた。
ただ自分、完全に「缶コーヒー断ち」をするのは難しい。
疲れている時に得る、取って置きの一口の味は捨てられないと思うから。
そんなわけで。
チェーンスモーカーの気持ちが、ほんの少しだけ分かったこの頃でした(笑)。
それでは。また次回。