映画『現金(げんなま)に手を出すな』のDVDを見る。
1954年制作。フランスとイタリアの合作。
いわゆる「フィルムノワール」のジャンルと言えよう。
『死刑台のエレベーター』辺りの印象に近い。
この種の作品は、とにもかくにも古典だろう。
白黒でBGMもほとんど無い。
当時の文化風俗を踏まえなければ分からない描写も多々。
けれど、どんなに時代が違っても、描かれているテーマは普遍。
この映画の要点を現代風にまとめたら、
「リア充カンペキなイケメンが、自分のビジネスよりも、
ヘタレな相方を選んじゃった話」だ。
もっと言うなら、主人公・マックスによる、相方のリトンへの献身は特筆もの。
家に泊めてあげるに当たり、パジャマはこれ、歯ブラシはこれ、
歯磨き粉はここetcと尽くした末に、自分はソファで寝ると言い出す徹底ぶり。
『死刑台~』のように、現代風にリメイクされても
おかしくないような気がした。
それでは。また次回。