好事家の世迷言。(続)

調べたがり屋の生存日記。gooブログから引っ越し中。

EP32 美樹初登場編(JC第18・19巻)考察。

『海坊主(ファルコン)にゾッコン!!』

野上冴子と双璧をなすレギュラーキャラ・美樹が初登場。
茶店『キャッツアイ』が初登場したエピソードでもある。
これで『シティーハンター』という作品の舞台は、ひとまず完成した。

『野上冴子再登場編』でも述べたが、人間関係のドラマは「正四面体」で安定する。
「獠&香」「獠&海坊主」と、『銀狐再登場編』の「香&海坊主」の師弟関係に続き、今回「海坊主&美樹」という強固なカップリングが誕生。

美樹は傭兵として単独で戦えると共に、想い人を支えるパートナーとしてもほぼカンペキな振る舞いを魅せる。
香から見て、美樹は理想的な未来を示す先輩とも言える。

そして、このエピソード最大のポイントは、前述の喫茶店という場が定着した事。
あらゆるキャラが自由に集まれる、言わば最重要拠点。
こうして『シティーハンター』世界に、緊張感に満ちた「事件」と「恋愛」の他、安寧な「日常」が最後のピースとして収まったのである。

最後に。このエピソードで美樹が突然、当たり前のように催眠術を使いこなしてて、読んでて困惑した当時の私。
この設定は、後の事件でまた突然再登場するので覚えておく事。

それでは。また次回。