『贄流し』
「にえながし」と読む。(「へん」は付かない)
因みにガラケーアプリ版には、紛らわしいが、『贄探し編』というタイトルもあるそうだ。
端的に紹介すれば、圭一が「自分のいない世界」を垣間見る物語。
そのじつ、この『贄流し』自体、現在は本編と設定が異なっている。
『贄流し』で「雛見沢にはプールがないから川に出かけるが、圭一は泳げないため焦る」のに対し、『羞晒し編』で圭一含めた一同がプールに出かけて泳いでいるからだ。
もっとも、そういった「カケラ」の細かい相違点は本題ではない。
注目すべきは、自分のいた世界を捨てた後も、元の世界はずっと続いていくという点。
仲間を守るために犠牲になった圭一は、遺された仲間たちの姿を目の当たりにし、自分の間違いを思い知る。
しかしながら、叱られたのは実際の行動についてであり、自らをなげうつ姿勢は仲間にも評価される。
圭一はモチロンの事、他のキャラの言動も自然で、綿流し祭前の一幕として美しく収まっている。
後にドラマCD化されたのも納得の、大賞受賞作品だ。
それでは。また次回。