好事家の世迷言。(続)

調べたがり屋の生存日記。gooブログから引っ越し中。

『うみねこのなく頃に咲』プレイ記録。(その69)

全エピソード読了。
(総プレイ時間:約130時間)

咲2.『Last note of the golden witch』
初出:2019年10月(PC版『咲』に収録)

本編終了からほぼ10年後に発表された、PC版最後の作品。
発表当時は、私自身も動向を追わなくなっており、ネット記事で「×××が出てくる」というネタバレだけを知っていた。
だから仕方ないと思うが、悔しい。
この話は、ネタバレ知らずに、まっさらな状態で読みたかった。

というのは、本作は「ファンタジー的世界観に基づいたミステリ」として真っ当に良作だから。
作者よ、こういう路線でちゃんと書けるんじゃないか、何で最初から書いてくれなかったのかと地団駄踏みたくなるくらい。

つまるところ『Last note』は、『うみねこ』における『賽殺し編』にあたる。
EP7が「紗代がベアトにならずに生きた世界」だったのに対し、本作は「紗代がベアトとしても幸せに生きた世界」である。

フェザリーヌによって創られた魔女・ピース。
その基である「或る登場人物」は、紗代を幸福へ導く優しさと、碑文暗号を解読する力を持っていた、という思考実験。

もし「彼女」が六軒島に存在し続けていたら。
紗代は紗音の性格を保ったまま、当主権限を、ベアトの立場を得る事が出来た。
唯一のささやかな願い──戦人と一緒に学校へ通う事──も叶えられた。
誰もが無事な歴史があった。
そんな幻想。ファンタジー

ふと思い浮かべた。
もしかしたら本作は、「彼女」が死の際に見た夢のカケラだったのかもしれない。
ピースの意味は、駒、そしてそのまま「カケラ」でもあるのだから。

それでは。また次回。


……と言いたかったが、まだ続く。
『Last note』までの全話を読了すると「お茶会」発動。
没キャラが披露されて終わる。
取りあえず『名探偵コナン』好きな人に意見聞きたい。

そして「お茶会」を読了すると、キャラの立ち絵集が解禁される。

それでは。また次回。