好事家の世迷言。(続)

調べたがり屋の生存日記。gooブログから引っ越し中。

おもちゃ、それは九十九の神様。(その3)

映画『トイ・ストーリー3』を劇場へ見に行く。

今のところ、このシリーズはハズレ無し。
ハッピーエンドを信じた上で、心置きなくハラハラ出来る。
第1作から、本当に美しい3連作を見せてもらった。

今回、作品世界の時間、即ちアンディたち人間キャラの年齢を進めた事は、
英断だと思う。

実際、おもちゃ達の能力や、話のスケールはどんどん大きくなる一方だ。
第1作の時は、「子供部屋から出る」事そのものが大事件だったのに。
言ってみれば今回は、ウッディ率いる一団が、ロッツォ率いる一団に
戦いを挑み、そしてサニーサイド保育園に革命を起こすわけだから。

日頃の行動だけを見ても、電話をかけるわ手紙を書くわ、
インターネットを使いこなすわ、モニターでの警備システムを掌握するわ、
そんでもって重機まで華麗に操縦してみせるわetcetc……。
ここまで来ると、もう彼らは人間そのもの、否、人間以上だ。
いわゆる九十九(ツクモ)神と言ってもおかしくない。

そういった意味合いでも、ウッディ達が住み慣れた環境からリセットされて、
新しい持ち主を得るラストは、いっそ最高の終わり方だ。
自分の場合は、おもちゃでなくて本だったけれど、
かつて親戚からもらった時は、やっぱり嬉しかったもんなあ。
(この時代の久美沙織氷室冴子スティーブ・ジャクソンが今の私を作ったかもしれない)

……なんて難しい事を語る以上に、ホントは燃え&萌えポイントも盛り沢山。
いずれ「1」「2」と、それから番外編の感想も書いてみたいですね。

それでは。また次回。