『不眠症』
新潮文庫、番号13、『ボッコちゃん』収録。
くたくたに疲れてるはずなのに、いざ寝床に入ると目が冴える。
【眠いけれど眠れない】のが常人の悩み。
つまり「眠い←→眠くない」だけの図式で済む。
その悩みが、この話だと、ひとひねり、ふたひねり。
【眠らなきゃいけないのに眠くならない】
そもそも全く疲れないから寝る必要自体なくなるという怪異が発生。
その後、色々あって、事態は更に反転。
【眠いけれど眠ってはいけない】というオチになる。
どうしてそうなるかはネタバレにつき伏せる。
不眠症には、
「眠ってはいけない←→眠らなきゃいけない」って図式もあるんだなあ……と知った。
ところで、上記の組み合わせでまだ挙げてないのは、こうなる。
【眠いし眠っていい】
……最高の状況ですね。
それでは。また次回。