好事家の世迷言。(続)

調べたがり屋の生存日記。gooブログから引っ越し中。

『語咄し編(2)』雑感。(その10)

『百年目の病』

圭一と梨花カップリング作品。

平和な日常生活を手に入れた梨花が、圭一への恋心を自覚していく物語。

長すぎる時間を生きた弊害か、恋した梨花は当初、身体の緊張ばかりが先に立ち、てっきり病気と思い込む。
(故にタイトルの「病」につながる)

羽入に諭され、他の部活メンバーも圭一に恋してると知らされ、梨花は少しずつ、本来の年相応の心を取り戻していく。

部活の勝敗ですったもんだして、最終的に梨花は圭一と二人の時間を得て、そして思い出す。
自分の恋は「百年目」の病ではなかった事を。

個人的に残念なのは、彼らのプレイしたゲームについて、具体的な描写がない事。
最下位の人が、極端に低い確率の抜け道からトップに逆転するという流れを実際に読めたらどんなに良かったか。
それこそ大富豪のローカルルールとかで描写されたら臨場感がいや増すと思うんだけどな。

それでは。また次回。