始まりはいつも通り、例によって例のごとく。この会話。
父「いい物もらった」
私「って、だからソレは何」
父「知らん」
……呆れかえるやら途方に暮れるやら。とにかく、そんな謎のいただき物。
外観は、薄黄色の球体。
それで切ったら中身は真っ白な何か。
大きさは、小ぶりなスイカくらいだろうか。
一見メロンっぽかったから、皮をむいて種を外して一口かじる。
味がない。
否、ごくほのかな甘みはあるんだが、果物というには薄味すぎる。
が、だからと言って、コレを野菜扱いするのもおかしく思う。
あわあわと慌てながら、片っ端から知り合いに尋ねまくったら、
意外に簡単に答えが出た。
そう。私は恥ずかしながら知らなかったのだが、つまりコレは、まくわうり。
メロンの原種の一つでもあるそうな。
熟してない物なら、野菜扱いしても良いらしいが、
曲がりなりにも甘いという事で、果物扱いさせてもらった。
スプーンで中身を取り出して細かくして、砂糖をかけて混ぜて凍らせて。
シャーベット状にしたら、一応何とかなりました。
因みにこの、まくわうりの一番の使い道は。お盆の時期のお供え物なんだそうで。
……そういや、もうすぐ今年の草むしり、もとい墓参りの季節だなあ、なんて思いつつ……
それでは。また次回。