好事家の世迷言。(続)

調べたがり屋の生存日記。gooブログから引っ越し中。

『戦慄の楽譜』初見雑感。

今年の『コナン』映画は、一見地味だ。
パッと目を引くようなサプライズは見当たらない。
例によってツッコミどころも多いし。(笑)


が、その代わり。事件の描写へのこだわりが尋常じゃない。

戦慄の楽譜』というサブタイトルは伊達じゃない。
世に知られた既存の楽曲(メロディ)に合わせて、物語(ストーリー)が創られ、
その物語の内容に合わせて、『コナン』オリジナルの楽曲が創られるという、
物語と音楽の競演。
この展開は、紙媒体では絶対に不可能だ。

キャラ描写についても、また同様。
メインキャラの掘り下げは、今回ほとんど見られないと言っていい。
その代わり、誰よりも目立っているのが、
ゲストヒロイン(と呼べるだろう)秋庭怜子。
彼女のキャラの立ちっぷりは異常だ。(←褒めてます)


というわけで。
『コナン』に興味ある方は、今年の映画はTVでなく、
音響に恵まれた劇場で鑑賞してもらえたら幸いである。
音楽の素養がある方、音感に自信のある方は特に。
私のような奴には分からない、
トリックの要を見破って――もとい、“聴き破って”ほしいものだ。

それでは。また次回。