好事家の世迷言。(続)

調べたがり屋の生存日記。gooブログから引っ越し中。

時間移動小説、その原初。+α

タイム・マシン』(by H.G.ウェルズ)、読了。

今度は岩波文庫版。全10話の短編集。
大昔に児童書でウェルズの他作品も読んでた事を思い出し、再読。
当時印象に残った作品は『新加速剤』。
超高速で動き回ると、外界の時間が止まったように見えるという描写に、
衝撃を受けたものだ。
動きすぎると服や体が燃えそうになるとか。

他、少なくともこの本に収録されているのは、
SFよりもホラーやオカルトの属性が強い。

何もかも本物の魔法の品を売る『マジック・ショップ』。
当時は未知だったのだろう植物が人を襲う『奇妙な蘭』。
悪霊に乗っ取られる『盗まれた身体』。
目が見えない(無い)人が健常者である『盲人国』など。
(↑コレ現代だったら世に出せない気がする色んな意味で)

それでは。また次回。