『鹿骨小町』
お魎と喜一郎がメインの過去編。
この二人の若かりし姿や剣道のアクションシーンを拝めるのが、まずこの作品ならではの価値。
ただし、この二人は実のところメインではない。
中心になるのは、二人の間に立つ馬曳辰政というオリキャラである。
物語では、彼らの人生を辿ると共に、雛見沢の御三家にまつわる秘密が明かされていく。
結果、ある人物の生い立ちと、しかもその人物がある人物と血縁関係にあるという、ある種トンデモナイ結末が提示される。
この結末については、ここでは伏せる。
個人的には衝撃の方が強すぎて、簡単には受け入れられないのが本音。
原作では、まず関わりのないキャラ同士だから今一つピンと来ないと言いますか。
逆に言えば、この設定を思いついた事そのものが何より凄い。
これほど自由な発想を許されるのが、カケラという世界観の強みかもしれない。
なお、回想を終えてからの、お魎が沙都子を可愛がる様子も必見です。
それでは。また次回。